生活習慣病コラム
生活習慣病と認知症Vol.2
生活習慣病は認知症のリスクを高める可能性があります。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が、脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症の危険因子として挙げられています。特に、高血圧は脳血管に影響を及ぼし、糖尿病はアミロイドβタンパク質の蓄積を促進すると考えられています。
高血圧 : 高血圧は、血管を硬くし、脳卒中などの脳血管疾患のリスクを高めます。脳血管性認知症は、脳卒中によって脳の血流が遮断されることで起こります。
糖尿病 : 糖尿病では、高血糖状態が続くと、アミロイドβタンパク質の蓄積が促進されます。アミロイドβタンパク質は、アルツハイマー型認知症の原因物質の一つとして知られています。
脂質異常症 : 脂質異常症(高コレステロール血症など)も、動脈硬化を促進し、脳血管性認知症のリスクを高めます。
肥満 : 肥満は、高血圧や糖尿病のリスクを高めるだけでなく、脳の血流を悪化させ、認知症のリスクを高める可能性があります。
喫煙 : 喫煙は、血管を収縮させ、脳血管疾患のリスクを高めます。また、脳の酸素不足を招き、認知症のリスクを高める可能性があります。
飲酒 : 過度の飲酒は、脳の萎縮を引き起こし、認知症のリスクを高める可能性があります。
認知症を予防するための生活習慣の改善
食生活 : 塩分、糖分、動物性脂肪を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
運動 : 適度な運動を習慣にしましょう。有酸素運動(ウォーキング、ジョギングなど)は、脳の血行を促進し、認知症予防に効果的です。
禁煙 : 喫煙は、認知症のリスクを高めるため、禁煙を心がけましょう。
適度な飲酒 : 過度の飲酒は避け、適量を心がけましょう。
睡眠 : 質の良い睡眠を十分に取りましょう。
脳トレ : 脳を活性化させるための脳トレ(読書、会話、ゲームなど)を習慣にしましょう。
これらの生活習慣の改善は、認知症のリスクを減らすだけでなく、健康寿命を延ばすことにもつながります。
2025年5月21日
生活習慣病コラム
運動は基本中の基本 Vol.1
運動不足は生活習慣病の発症を手助けしてしまいます。運動によって血管を健康な状態に保てば動脈硬化を防ぐことができ、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを減らすことが可能なのです。同時にメタボリックシンドロームも解消することが可能です。そのため、下記の項目に思い当たる点がある人は、運動不足解消を心がけましょう。
・事務職なので仕事中はほとんど歩かない
・休日は外出せずに家にいることが多い
・駅に階段とエスカレーターがあれば、必ずエスカレーターを使う
・最近、汗をかくような運動をした記憶がない
例えばII型糖尿病は、遺伝的要素に「食べ過ぎ」「運動不足」「肥満」「精神的ストレス」「加齢」などが加わると発症するといわれています。もちろん遺伝的要素がある場合でも、しっかり運動をしていれば発症しない人もいます。体を動かすことによってエネルギーを消費すれば、血糖値が上がりにくいからです。
生活習慣病を防ぐためには、週に3日以上、1回30分程度の運動を実践する必要があります。もちろん毎日運動できれば、その方が理想的であることはいうまでもありません。よく知られている方法ですが、通勤・通学時に一つ前のバス停で降りて歩くというやり方も効果的です。問題なのは、続けて行うことができるかどうかです。
激しい運動である必要はありません。ウォーキングなどの有酸素運動で十分です。水泳やラジオ体操といった運動も効果的です。膝の痛みなどの問題がない人は、軽いジョギングもいいでしょう。いずれにせよ「自分に合っていて、続けられる運動」を見つけることが一番です。
ただ、早朝のウォーキングには気を付ける必要があります。睡眠時には体内の水分が失われていますから、起床後すぐにウォーキングを始めるのではなく、水分を補給して1時間程度たってからスタートしましょう。
岩沼市近隣において
「近くのスーパーマーケットにある野菜が新鮮だから、休日はそこまで買いに歩く」
「朝日山公園を1周すると、飽きずに30分歩くことができる」
「名取エアリを全フロア回ると1時間以上楽しめる」
こういった複数のモチベーションを活用すれば、持続可能なウォーキングができるに違いありません。
適度な運動をすると、睡眠にもいい影響を与えます。睡眠の質を上げるためには、寝る直前までスマホをいじっていたりパソコン画面を見つめていたりといったことは避けましょう。ブルーライトは睡眠の質を下げるということが、さまざまな研究結果で明らかになっているからです。
2024年12月16日