栄養食事指導

(2025年4月15日~開始)

 栄養食事指導は、疾病の治療と回復過程において重要な役割を担っています。
糖尿病や脂質異常症、慢性腎臓病など慢性疾患においては、
疾患治療に合わせた食事・栄養療法が提供され、
食習慣を改善することが治療の一環として重要です。

また、疾患によっては栄養不良によって、
必要な治療も受けられないような状態になってしまう可能性もあります。

そのような事態を防ぐため、栄養食事指導によって患者さんの生活環境や仕事など個々の特性に合わせた献立や食生活の改善などについてアドバイスします。 


栄養指導の目的


 栄養食事指導は、疾病の治療・重症化防止を目的に集団または個人に対して
栄養素の摂取量、食事の摂り方、栄養補給法について指導することです。

例えば糖尿病においては、1型、2型ともに血糖コントロールのために食事療法が推奨されており、食事習慣に対する対応が有効であると示されています1)。

過体重・肥満に伴うエネルギー摂取量の制限も推奨されます。

また、疾患によっては治療を受ける段階ですでに栄養障害に陥っていることもあり、治療施行中および施行後にも、がん自体による影響や治療に伴う副作用などの影響で、栄養障害に陥ることが多いとされています。

また、栄養不良患者では良好な患者に比して術後の
合併症発症率および死亡率が上昇すると報告されています。
がんに伴う全身性のエネルギー代謝障害により、
エネルギー・たんぱく質量が必要量に達していない患者さんもみられます。

疾患や状態に合わせてアドバイスを目的とします。






管理栄養士 小端 晶子